SimScaleは、以下の特徴から建築分野における都市の風環境シミュレーションや、建物の風荷重解析にも適しています。

  • 並列計算に適した格子ボルツマン法ソルバー
  • クラウドのGPU活用
  • シンプルで分かりやすい操作画面
  • 風環境シミュレーションに特化した設定と機能

GPU並列計算に対応した格子ボルツマン法ソルバー

SimScaleの風解析では、Pacefish®の格子ボルツマン法ソルバーを使用しています。この強力なソルバーはGPU並列計算に対応しており、通常の格子法で数週間から数時間かかるような大規模な解析を数時間から数分と、約20から30倍も高速に計算できます。さらには、LES Smagorinskyモデル、SST-DDESモデル、SST-IDDESモデル、k-omega SSTなど多くの乱流モデルを搭載していることも大きな強みです。

風荷重の評価

流れが時刻歴でどう変化するかという非定常な挙動を計算します。
これにより、建物表面に作用する風力について平均値だけでなく、時刻歴での最大値や最小値、分散やスペクトルによる評価も可能です。

特化した風環境シミュレーション機能

風環境シミュレーションに特化した設定画面と機能を有しています。

  • 風配図の取得
    SimScaleのプラットフォーム上からMeteobule®のデータを取得できるので、都市名を入力するだけで風の入力値を取得できます。
  • 大気境界層の設定
    地表の粗度区分によって変わる大気境界層における速度分布や乱れ強さを設定できるため、仮想的な風洞実験として解析結果を利用できます。
  • 最大36風向のシミュレーションを同時実行
    クラウドの計算資源をフル活用することで、最大で36風向のシミュレーションを同時実行可能です。これにより、建物の形状や配置による歩行者レベルでの風評価を効率的に実施いただけます。
  • 日本国内で用いられる基準に対応(2024年春リリース予定)
    日本建築学会が定める地表粗度区分ごとのべき乗則鉛直方向風速分布に対応するほか、村上の手法と風工学研究所の手法による計算結果の評価にも対応しています。

>> ビル風の環境解析/シミュレーションについて詳しく

建築テーマ SimScale紹介資料

資料のコンテンツ
  • SimScaleの特徴
  • 計算例(風解析、屋内空調解析)
  • 格子ボルツマン法ソルバーによる非定常解析だからできること
  • ベンチマーク:日本建築学会ベンチマーク問題、風荷重の評価
  • プランと価格